名もなきライターのブログ

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芸能ライターとしてゴシップ記事を書いて暮らしていた頃のこと。

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今日は思い出話をブログに書きたいと思います。

 

私は5年前、1円ライターをはじめて、ライターとしての道をよたよたと歩みだしたんですけど、最初は芸能記事を書いていたんですね。そのメディアを抜けた後も、しばらくは芸能ライターとしてゴシップ記事ばっかり書いていました。今日のブログはそのときの話です。

 

  

芸能ライターは超絶レッドオーシャン

 

1円ライターって、レッドオーシャンなんです。血で血を洗う競争が待っています。そして、テーマが芸能になると、さらに事態は深刻な様相を見せます。なぜなら、誰しもテレビは持っているし、好きな芸能人・嫌いな芸能人がいるものだし、他人のゴシップに一家言あるからです。

 

誰でもできる仕事のさらに誰でもできる仕事。でも私は、当時、100人のライターが管理グループチャット内にいて、1万本の記事があるうちで、PVランキング10のうち9本が私という独走状態でした。

 

だから、仕事の引き合いはすごく多かったし、こっそり他の仕事も回してもらっていたし、ぶっちぎっていました。

 

超絶レッドオーシャンを勝ち上がる方法

 

なぜそんなことができたのか。ひとつに、私が文章で使う「ひねり」の効いた記事を絞り出していたからであり、もうひとつに、超絶レッドオーシャンを勝ち上がる方法を本能的に知っていたからでもあります。

 

どうやって勝ち上がるか。それは、レッドオーシャンの中のブルーオーシャンを見つけるのです。どういうことかというと、芸能記事のなかでも、特に人気なのがジャニーズの記事です。ライターはみんなジャニーズ記事を書きたがります。そして、みんなファンだからすごく詳しい記事が書けてしまう。

 

じゃあ私は、ジャニーズ記事は避けて、韓流とエグザイルの記事を書きたいといいました。韓流とエグザイルって、誰も書く人いないんですよ。韓流ファンは(当時)、割と年齢層が高いファンが多くてライターにはいなかったし、エグザイルのファン層も、ライターをするクラスタとは離れてるんですね。だから、韓流とエグザイルの記事を誰も書きたがらなかったのです。

 

私はそれをレッドオーシャンの中のブルーオーシャンとしてとっ捕まえて、書きまくっていたのです。

 

ひねる、ひねるってどういうこと?

 

そして、文章をひねります。ひねる、ひねるってどういうことよ?って思われますよね。1円ライター時代は芸能取材をしませんでした。そもそもメディアに予算がないからで、芸能記事は運営も書き手も薄利多売なので、どうしてもこたつ記事に収束するのです。これは賛否両論あって、芸能人から見たら許せないことだとは思います。(この話はまた別の機会に)

 

では、どうやってひねるこたつ記事を書くか解説します。まず、エグザイルの記事担当になったら、エグザイルにアンテナを張り巡らせます。朝イチのテレビでエグザイルが出ていたら、家族(社長)に協力してもらって、「e-girlsでてるぞ」と教えてもらいます。

 

そうしたら、仕事の手を止めてテレビに向かいます。そこで「ごめんなさいのkissing you」という曲が流れていたら、うーんと考えて「土下座ソング特集」を書くのです。そうしたら、みんなせいぜいまとめサイトのさらに転載みたいな記事しか書いてないなかで、「土下座ソング特集おもしろい!」ってクライアントに言われ、PVも出して、突出すると。

 

そうやって、1円ライター時代を過ごしていました。

 

ゴシップってどう書くの?

 

ただ、私自身の話で誤解されたくないのは、私は激しいバッシングを招くような、憎しみに満ちた記事は書いていませんでした。土下座ソング特集のように、楽しく、面白く、読んだ人がワクワクできるような、そんな芸能記事を書いていたのです。

 

だから、たとえば、メディアの編集さんから「ブラックマヨネーズ吉田さんについて批判気味に書いてよ」といわれても、私個人が吉田さんを好きだから、バッシングは書きませんでした。そこで私のひねりの技術は最高に鍛えられ、クライアントからは一見して批判めいた記事に見えながらも、実は絶賛している記事を大量に書いていたのです。

 

逆も同様で、当時は矢口真里がかなり話題で、「矢口が髪を切った!」というだけでニュースになっていたのですけど、「矢口真里、美人風にイメチェン」と、“風”をつけて絶妙に嫌味をいれるということもやっていました。ただ、こうした細かい文章芸にこだわっていると、結構評価される記事が書けるようになってきた気がします。