この国で女性が年を取るということ

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「40歳になったら女性は誰しも悩む。性的魅力がなくなることに。それはすなわち、この国において『男性からの性的視線』がどれほど重たく、重視されているか、すなわち男社会であるかの象徴なのである」

 

素晴らしい本を読みました。若桑みどりさんという学者さんの書いた『お姫様とジェンダー』という本です。

 

 

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お姫様の呪縛から逃れられない私達

 

白雪姫、眠り姫、プリンセスはいつも眠っています。自分の体に手入れをしたら、あとは寝てるだけで何もしません。すると、手入れした外見を好ましいと思ってくれた王子様が勝手に向こうからやってきて、自分を選んでくれるのです。そして結婚式でハッピーエンド。

 

でも現実はそんなわけがない。人生には困難がつきものだし、自分の手で未来を切り開いていく必要性もあるのではないでしょうか。結婚後も人生は続くし、そもそも結婚だけが人生の選択肢ではないのです。

 

次世代のプリセンスに期待

 

なぜおばさんになって、ジェンダーに目覚めるのか。それは自分もかつては少女であり、思春期の女子であり、若い女性であったから。誰かに性的な魅力を感じられ、性的被害にあいかけ、そして今度は大人になって成熟し、人間性のみで勝負をするようになったことを実感しているからではないでしょうか。

 

性的被害にあった女性の言論を守ろうとすること、女性の人権にやたらうるさくなること。これは決して、「モテなくなったバアアの嫉妬」ではないのです。だってかつては自分もモテる若い女だったということを見落としています。そして、モテることを女性の評価軸にしていること自体が、「女性は男性からの目線を一生気にして生きていけ」という男性至上主義の押し付けでしかないのです。

 

次世代のプリンセス論に期待ですね。私達の世代が若い頃は、まだまだ女性の社会進出はかないませんでした。でも、男女平等、男女同権は確実に社会に根付こうとしています。

 

この国で女性が年を取るということ

 

この国で女性が年を取るということは非常に困難を伴います。ただ美容院に行っただけで、「いつまでも色気づいて見苦しい」といわれ、好きな人ができただけで「年寄りが浅ましい」といわれるのです。

 

しかし、本来は愛も恋も、そして性も、全時代の人に開放されているものではないでしょうか。生きることと愛することは、誰でもできる立派な命の慟哭です。この本を読みながら、そんなことを考えていました。とても素晴らしいのでちょこちょこ読みながら考えを進めていこうと思います。

 

 

 

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